その他雑学

トンボの「目」を知る事で、医療及び技術革命が起こるかも知れない話。

msgd.galaxy@icloud.com

どうも、MSと申します。

今回もかなり面白い研究です。

テーマはシンプルに言うと

「トンボの目が、人間の未来技術と市場を変えるヒントになっている」

という話です。


まず結論から

トンボの光を感じる為のタンパク質。

オプシン」が今回の主役となります。

トンボは、他の多くの動物よりも

オプシン遺伝子の数が非常に多く、

15〜33種類ほど確認されています。

しかも、幼虫と成虫、さらに成虫の複眼の背側と

腹側で使うオプシンを切り替えており

異なる光環境に適応していると考えられています。

その仕組みを応用することで

今まで人間が見えない光を見れるようになり

新しい医療市場が生まれる可能性があります。

ちなみに

人間の視覚は、およそ700nm(ナノメートル)

あたりが限界です。

一般的に言われている身近な生物の

可視範囲がこちらです。


動物可視範囲 (nm)色覚タイプ

人間400〜700 3色 (赤緑青)
人間の目は、700nmの光を赤色として認識します。

犬・猫〜650程度2色 (青黄)鷹

鳥300〜700+4色+ (UV含む)

昆虫300〜600UV短波長

爬虫類300〜700 4色 (UV含む)

へーー。
程度でOKです。(笑)

人は700mnの先の光、「赤のさらに先」は見えません。

(可視光の中で波長が一番長い側が赤色で
だいたい 640 nm 〜 700 nm あたりを「赤」と見なします。)

この見えない領域は「近赤外線」と呼ばれ

目には見えないけど、自然界に普通にある光

炎や炭火から大量に放射。

体温で自然に発生し、サーモグラフィーで検知可能。

太陽の下や暖炉の前で感じる「熱」の多くが近赤外線です。

体の奥まで届くという強力な特性を持っているのが特徴です。


一方トンボは

人間よりも少し長い波長 720nmだといわれており

「赤の限界の少し先」に近い領域まで感知できます。

いままでは700nmから720nmに

安定して”感度を拡張するには

オプシンタンパク質の構造を工夫する必要があり

すぐにできるわけではないことが分かっています。

今回のオプシンを解明する事で

「安定720nmへの道筋」が開けました。

ちなみに

トンボの720nm → 研究で改良 → 750nm以上に

拡張成功(すでに達成済み)

医療では750nm~900nmの近赤外領域は

多くの医療機器で実証・実用されている波長範囲です。

大げさに言うと

今回の研究で最後のピースが揃ったという事になります。

ここで疑問がでてきました。

Q なんで700から720がそこまで重要なの?

A, つなぎ目を埋める重要性

人間の目(700nm)と医療機器(750nm)の間20nmの

空白をトンボが埋め、点が線になるのです。

血流の変化を見やすい重要な入り口

700-720nmは血流の変化を見やすい

重要な入り口となる波長帯らしく

病院が血流・酸素化の情報を得るための重要な波長帯とのこと。

浅い→深いへの橋

皮膚表面(700nm)から体の中(750nm)へのスムーズな移行点。

20nmがないと「点の情報」
20nmがあると「連続写真」

とのことなんです

Q 720nmだけならなくてもいいんじゃないの?

A, 絶対に必要とは言わないけど、あると大きく有利。

みたいなんです。

上記でも言いましたが

20nmがないと「点の診断」
20nmがあると「写真の診断」

病院は今「点の情報」(700nm、750nm、800nmだけ)
で診断してるので不正確。

20nmがあれば「700→710→720→750nm」の連続写真になり、
血流や炎症の微妙な変化を正確に捉えられます。

なくても動くけど、
あったら診断精度が段違い

そういうことみたいなんです。

ここに巨大なビジネスチャンスがあります。

なぜなら、視覚の拡張はそのまま

「取得できるデータの拡張」だからです。

もし人間がこの領域を扱えるようになると

・血流の変化
・腫瘍の兆候
・炎症の状態

こういった情報を

より早く より安く より安全に

取得できるようになります。

ここがポイントです。

医療において価値があるのは

「治療」だけではなく

早期検知と継続モニタリング”です。

例えば

・ウェアラブルで炎症を検知
・家庭でのセルフスクリーニング
・病院に行く前の予兆検出

こういった領域は、まだ伸びしろが大きい。

近赤外光は体内に入り

血流・酸素・水分によって反射が変わる。

つまり、

見えない内部状態を、外から読むことができる。

これは言い換えると、

「体をスキャンする新しいインターフェース」の誕生
もあるかもしれない。

例えば

自宅で新インターフェイスで体をスキャンするとします。

そのスキャンの中身は近赤外線で皮膚を透過し

色で判別できるよになります。

血流:酸素豊富=赤、不足=青

腫瘍:代謝高=オレンジに輝く

炎症:熱=白く発光

(色は仮定です)

などなど

スキャンすると体調がまるわかりと言うことです。

「見る=診断完了」

目そのものが生体センサーになります。

SFのお話しみたいですよね?(笑)

実用はまだ先の話みたいですが

技術的には出来る

という所まできたのが

今回の嬉しいポイントです。

そして今回の研究のもう一つの重要ポイント。

医療以外にも応用可能と言うことなんです。

日常生活

安全・防犯

農業・産業

肉眼で「見えない問題」が色で一発判別できる世界です。

これは「見る力」の進化ではなく

判断の速度と精度を変える。

大げさに言うとそれが普通になる世界。

必要不可欠なインフラになる可能性が十分にあると思います。

近赤外という技術は奥深く

・異常を早く見つける
・状態を継続的に把握する
・リスクを事前に回避する

つまり

「問題が起きる前に分かる世界」を作ります。

これまで人間は、

・壊れてから直す
・症状が出てから診る

という「後手の社会」で動いてきました。

しかしこの技術が普及すると

予測して回避する社会に変わります。

医療では早期検知が当たり前になり

日常では安全性が可視化され

産業では無駄なコストが削減される。

そして何より

見えない不安が減る。

肉眼では見えなかったものが、

色として、直感として、誰でも理解できる形になる。

これは

専門知識を「感覚」に変換する技術なんです。

難しいことを知らなくても

見れば分かるという技術。

この技術をどう使うのか?

SFみたいな世界がまた1つ近づいた
というこてです。

実用化が楽しみですし

ますます便利な世の中になりそうですね!

それではまた違う記事で!!


MS

【参考文献・出典】

・大阪府立大学 提供資料(研究概要)

・ScienceDaily
「Dragonflies can see colors humans can’t — and it may change medicine」
公開日:2026年4月9日

・論文情報
佐藤隆、寺北明久、小柳光正
「トンボの赤色オプシンは哺乳類の赤色オプシンと共通の調節機構を持ち、近赤外線感度をさらに向上させる」
掲載誌:Cellular and Molecular Life Sciences(2026年)

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経営者。会社員時代の違和感から独立を決意。現在は独学で学んだ海外輸出事業を軸に、その過程で得た知見をもとに、お金・幸福・科学・思考について発信しています。テーマは「お金持ち」ではなく、選択の自由、自己裁量権の最大化を最も重要とする生き方「自由持ち」。海外の最新論文や古典も交え、温故知新と実体験を掛け合わせ、本質をシンプルかつ再現性ある形で届けます。遠回りに見えて最短の道を選びたい人へ。
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